自転車はスポーツだけ…ってことはない


さてさて、今回はロードバイク以外、スポーツ以外の自転車の楽しみについて。

ロードバイクは確かに楽しい

軽いし、速いし、舗装路を最速で、最短で、一直線に移動するなら、これ一択です。

ただ、それって、一番速い人が偉い的な妙な格付け感、感じたりしません?

一緒に走ってて遅いと、前の人を待たせてしまって申し訳ない…みたいな妙な罪悪感とか感じません?

大会で成績が悪いと、頑張り切れなかった自分を責めたくなりません?

自転車をスポーツとして捉えて、ひたすら追い込むっていうのは、競技者ならともかく只の自転車乗りには少々重すぎます。

成績が伸びる時期には楽しそうに乗ってるのに、一定の限界を感じ始めるとやたらにストイックになって、最終的には自転車から離れてしまう…っていう人、割といるみたいで。

とくに最近はサイコンやパワーメータの普及で、なにもかにも数値化されるようになりました。
頑張った報酬として数値が上がることだけをモチベーションにしちゃうと、数値が上がらなくなった時、成績が伸びなくなった時が辞め時になっちゃいます。

どんなサイコンやパワメにも、自分がどれだけ自転車を楽しんだかの数字って出てきませんからね。

自転車なんて遊びです

もっと純粋に楽しむだけのために自転車に乗っていいんです。
スポーツとしてだけ捉えるには、自転車の持ってる可能性考えると勿体なさすぎ。

今現在はスポーツとしてのロードバイクが認知されてるだけの状況。

日本のスポーツって、やたらと漫画の影響を受けやすく、かつ妙にスポ根ものが人気になりやすくて、今はまさにその状況。
サイクルロードレース部活ものと、ブルべものが人気の源状態でそこからまだぜんぜん先に進んでない。

ここにもっと「遊び」や「暮らし」と結びついて自転車を楽しむ層があっていいと思ってる。
別に速くなくていいし、別に距離乗らなくていいし。

割と隣町くらいの距離なら、自転車の移動って車の移動と比べても面倒がない。

かつ移動してる時の風の気持ちよさや、体や筋肉を動かしてる時の幸福感が味わえれば、日常と非日常の境界がどんどん溶けていく。
自転車に乗ってない時でも、表情が緩やかになるし、多少のコトにも寛容になれる。

自転車はもっともっと日常に溶け込むことで幸せになるんだと思う。

この先、自転車はもっと面白くなる

実際のところ、自転車の持ってるスポーツ以外のポテンシャルはものすごく高い。

ヨーロッパでは街どころか、国の政策を現在進行形で変えさせていってるところが多数ある。

交通政策的な意味でも、健康政策的な意味でも。
でもって、それ以上に乗ってる人が幸せ感じるならこれ以上ないツールの一つだと思ってるわけです。

そのへんの感覚が、今年に入って引き受けてるサイクルアテンドでだいぶクリアに見えてきた感じ。

このあたり、もっと深堀りしつつ、もっとたくさんの人に楽しんでもらえる自転車っていうのを、もっとたくさんの人に伝えていきたいと思ってる。

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