MTBのオクタリンクBB、BB-ES51の交換作業を行いました。
作業自体は、フレームのBBハンガー清掃、グリスをたっぷり塗りつけて、右からBB本体を締め付け、左からBBの左ワンを締め付けで完了、と簡単な作業のはずでした。
まずは右側からBB本体を取り付け。
次に左側から、左ワンを取り付け…は失敗しました。
見事に樹脂製の左ワンを破断させちゃいましたorz
どうしてこうなった!?
樹脂製の左ワンの締めすぎに注意
いまいち、破断したメカニズムがよくわからないんですが、とにかく左ワンの締め付けすぎなのは間違いなさそう。
樹脂製のネジなんて締めたことないので、不慣れなのも間違いないですが。
BBの場合は、組み付けトルクが高めに設定されてることもあって、わりと頑張ってレンチを回してたら、急に回転が軽くなり…え!と思って外してみたら、見事に破断。
うーん、どうやったらここが割れるのかメカニズムがよくわかりませんが、破断してる手前部分のネジ山が全てつぶれてますから、締め付けすぎたことは間違いなさそう。
もしかすると、BBハンガーの内部と、BB本体の隙間が少なくて、左ワンが入り込む隙間が足りなかったのかも。
この部分(ハンガー内部と、BB本体)にも、たっぷりグリスを塗ってあげれば、こういう悲劇はなかったのかもしれませんが、時すでに遅し…です。
BBハンガー奥に残った破断した左ワンの先端は、ナイフのようなもので引っかけながら逆回転させてあがれば外れてきましたので、これでバイクをダメにすることは無かったのが不幸中の幸い。
グリスはたっぷり
メンテナンス本を見てもグリスをたっぷり塗るようにという指示は書いてますが、別にグリスで潤滑するわけではないです。
基本的には防水と焼き付き防止が主な役割なので、樹脂部品側は防水にさえなればいいやと、軽めに塗っての作業だったのは確か。
その結果、組み付け時の、部品同士の摩擦が強くて作業失敗に繋がった可能性は大。
こうした隙間のない作業をする場合、組み付け作業時の摩擦低減の意味もこめて、なるべく広い範囲に、たっぷりグリスを塗る必要があるのかもしれません。
左ワンは以前の部品を流用
とはいえ左ワンなしではBBの役割を果たせませんので、取り外したBB-ES70の左ワンを流用しました。
見たところ、サイズに違いはないようで、問題なく取り付けはできました。
金属製なので、こちらは破断のような悲劇もなく順調に作業終了。
もちろん、グリスは、あちこちにたっぷりと。
既に他のオクタリンクBBも現行品は左ワンは樹脂製になってますので、スポーツサイクル向けの部品としてはオクタリンクを選ぶべきではないのかも。
SHIMANOであればホローテックⅡに交換するのが無難なんでしょう。
次に交換する時期になったら、そっちで検討することにします。
ALIVIOあたりなら、まだチェーンも9sのままで大丈夫だし、こっちのが手頃ですかね。