ヤマザクラと古いバイクの魅力


もうそろそろ今年のヤマザクラも終わりです。
今年はほんとによく咲いてくれました。

5月の上旬に、山を柔らかく彩ってくれるヤマザクラは本当に好きな花ですし、これが寒風山という身近な山で、いっぱいに見られるのもすごく好きです。

自転車で登って、ヤマザクラを眺めて悦にいる…なんて最高の楽しみです。

ソメイヨシノよりヤマザクラ

日本で、人を集められ花の一番手は、やっぱりサクラだそうです。
(他にバラ、アジサイなどがあるとか)

特に、一斉に、一色に染め上げるソメイヨシノの力は強力みたいです。
魅力というより、魔力みたいなレベル。

自分も嫌いではないんですが、どちらかといえば、バラバラに、それぞれ違う色の花を咲かせるヤマザクラのような、多彩で、多様な魅力を持った花のほうが好きだったりします。

自転車も多様だから面白い

このあたりの自分の価値観、自転車趣味でも一緒です。

ロードバイクがブームになったおかげで、自転車人口は爆発的に増えたものの、やたらとマッチョでレーシーで黒っぽいスポーツモデルばかりが注目を浴びてるのが現状。

別に、ストレートパイプ組みでも、ゆるふわでも、黒じゃなくても、素敵なフレームはいっぱいあるんですけどね。

自分が今乗ってるのも14年落ちのLEMOND。
なんでもないアルミフレームも、自分程度の脚力にはちょうどいい。
競技にも出ないし、ブルべもしないし、自分の楽しみたいように楽しむには、本当にちょうどよい機材だと思うし、手放す気は全くない。

古い機材を長く使う楽しみ

自分の自転車仲間に、もう60歳を超えてるんですが、ガンガン乗ってて各地のヒルクライム大会で入賞する強者さんがおりまして。
その方が乗ってるのが、ランスがUSポスタル時代に乗ってた頃の古いTREKのカーボンフレーム。
今の振動吸収性がどーとかいってるカーボンと違って、もうガチガチの超硬カーボンで、もろ競技向け。

当時に購入してから、ずーっと大事に乗ってきたみたいで状態もいいですし、いつまで見てても飽きないレベル。
何より、その機材の話をするときの、その方の楽しそうな表情がすごく素敵でしかたない。

人生をともに生きてきた親友なんでしょうね。

ハイスペックな機材はお金を出せば買えますし、古いビンテージフレームも中古市場をまめにチェックしてれば入手可能です。

ただ、ともに過ごしてきた時間と記憶は、いくらお金を出しても買えませんし、機材を大事にすることのご褒美っていうのはそのへんにあると思ってる。

自分も、クロモリリジッドが24年、LEMONDのアルミロードが14年と、手放さずに大事に手入れしながら乗ってきてるので、そのあたりはちょっとだけ分かる。

古い自転車でも、自分が手を入れるコトで稼働させ続けるコトができる…一緒に楽しんできた時間をいくらでも積み重ねていける…っていう、そのへんの充足感は、次々と機材を買い換えてる方々にはあんまり感じられないコトだと思う。

そーゆー、親友であったり、戦友であったり、伴侶であったりする機材っていうのは、何物にも代えがたい。
これからも大事にしてきます。

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