最近、初心者ライダーさんとどう接するべきか、ちょっとイロイロ考えてる。
今の自転車はオジサンが中心
というのも、今の自転車ブームを支えてるのは、自分のような40~50代あたりの年代。
大会やイベントの参加率見ても、どこもこの世代が多いのは間違いないよう。
これには明確な理由があって、ちょうどこの世代が子供の頃、今のスポーツサイクルのルーツになるような自転車のブームがあった。
親に買って貰った自転車を、大事にしながら手入れをして、少しでも遠くへと走っていった思い出を、この世代はみんな持ってる。
その世代が、体力が落ちそうな年になり、経済的にも多少は余裕が出てきて、ちょうど手頃なスポーツとして自転車にもう一度手を染める…というのが大きな要因だと考えられる。
自分も小学校6年生の頃に買って貰ったブリジストン・ロードマンを大学卒業まで10年乗り続けた。
その後、3年のブランクを経て、MTBを入手し、BD-1、ロードバイクと20年かけて揃え、おおよそ、30年を超える自転車キャリアになる。
その意味では、自分が初心者であった頃…という明確な記憶が無く。
ビギナーの皆さんに対して、さほど体力が無いというコト以外に、どのような配慮やサポートが必要なのか…というのを明確に認識できてないという実情がある。
他の皆さんも同様だとすれば、ちょーっと拙い状況なのかも…
最悪のシナリオ
中心になる世代が40,50代なのは間違いないとはいえ、もっと若い世代の間でも、どんどん自転車は広がってる。
ただし、この世代の方々は子供の頃にはママチャリの記憶しか無い人が大多数で、スポーツバイクの経験が無い。
というか、自転車をメンテナンスした経験自体、皆無かもしれない。
自転車に乗るときのスキルや、コツ、練習方法、楽しみ方、マナー、簡単なメンテナンス、グレードアップ、身体のメンテ、などなど…必要となる情報は多々あるはず。
それに対して、今の先輩ライダーは、それを子供の頃の経験のなかで体得してるために、教える、教えられるという経験がなく、そのあたりの情報伝達が上手く行われていない。
最悪のシナリオとして考えられるのは、そうした情報を得られずに、自転車との楽しみに限界を感じてしまった若い世代が、次々と止めてしまう…という流れ。
結局、オジサンの趣味としてだけ定着してしまう…というのは、できれば避けたいシナリオだ。
なんとかする
とはいえ普段主催してるCAOのようなライドイベントの中で、そうした時間を取るのはちょっと難しい。
ビギナーさんとしても、メンテ云々という話よりは、ライド自体を楽しみたいという気持ちはあるだろうだろうし。
実際に走りながらとか、ベテランライダーさんとの会話の中で得るものはあるだろうけど、それだけでは心許ないというのもあるだろうし。
というわけで、そういう場をなんとか用意したい。
具体的な話を動かし始めてます。
心当たりのある方には、ヘルプもお願いしていきたい。
今の楽しみだけじゃダメ
自転車に限らないですが、今盛り上がって、今楽しめてる状況っていうのは、衰退が始まる一歩手前と考えるべきなんでしょうね。
この先、ずーっと楽しめる状況を維持したければ、それなりに先を見て手を打ちたいところ。
自分は体育会系部活の経験がほとんどないんですが、先輩の役割って、そーゆーもんなのかな。
いーですねぇ。私も以前から気になってました。某ショップでは週末に行く度に納車の説明してるのに、その割には初心者っぽい方が乗ってる所をあんまり見ない…なので初心者をフォローするような企画があった方がいいのかな?と。手が必要なら、お手伝いしますよ~
小坂さん、いつもお世話なってます~
ホントに、このへんのフォローが出来てないと、自転車がオジサン趣味の象徴になりかねないですので、けっこう急務だと思ってます。
パフォーマンスで軽く凌駕されてる若手ライダーも多々いるわけですが、自転車の楽しみ方、つきあい方に関しては、こちらがベテランですので、そのあたりを上手く伝えられれば、自転車文化の定着にも繋がるだろうし、ビギナーさんの楽しみ方も広がるだろうし。
いろいろお手をお借りすることになるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします!