まさか、サイクルロードレースのファンの中で、「茄子 アンダルシアの夏」を知らないっていうヒトはいないと思いますが、いちおう、念のため、万が一のコトも無いとは言えませんので、こちらのブログでも紹介しておきます。
2003年に45分のアニメとして制作された、スペインのヴェルタエスパーニャを舞台にしたサイクルロードレースアニメ。
原作:黒田硫黄(コミックス)
監督:高坂希太郎
その他詳しいコトは、まだ公式サイトが生き残ってるようなので、こちら御覧下さい。
監督の名前を見てピンと来た人もいるでしょうが、実はほぼジブリの作品と言ってもいいような制作陣で、実際、ジブリの中には自転車好きが揃っているとのことらしいです。
サイクルロードレースの基礎知識を網羅
実際、短い時間の中に濃密なドラマと、スリリングなレース展開が詰め込まれてて、普通に見てても面白いんですが、驚くべきは、サイクルロードレースを理解する上で基礎知識になる内容がすべて網羅されてること。
僅か45分のアニメなのに、無理矢理説明するわけでもなく、テレビ中継の実況、解説、そして酒場の中の自称マニア達の会話で、自然と、なんとなく分かるようになってるから不思議。
風と戦うスポーツ
サイクルロードレースは、人力で行うスポーツの中では最も高速で走行します。
その速度域は40~60km。
状況によってはそれ以上。
一般道を走る車の速度と変わりないです。
この速度になると、無風状態であっても、前からの風(空気抵抗)は凄まじく、選手はこの風と戦うために、さまざまな方法、戦略、根性を駆使します。
サイクルロードレースは、まさに風との戦いといってよい。
このおかげで時間を競うスポーツの中では、最も多彩な戦略が展開されます。
集団。
補給。
逃げ。
無線。
チーム。
スポンサー。
先頭交代。
横風。
単独アタック。
アクシデント。
トレイン。
ゴールスプリント。
具体的に書くとネタバレになりますので(まぁ12年前の作品にネタバレもないですが…)、ほんとうに普通にサイクルロードレースを見ていて、普通に出てくる要素を、きちんと網羅されて、それをきちんと表現してるのは凄い。
ビギナーさんには、間違いなく勉強になる作品です。
必見ですよ。
ちなみに男鹿のGEOにもレンタルあったはずなので是非。
続編の「茄子 スーツケースの渡り鳥」でペペが下りを攻めるシーンは興奮します!!
自分のロードバイクへの興味はこの作品からなので大好きです!
観たくなったので借りてきます(笑)
続編も良かったですよね。
舞台が日本になって、ヒロイン(?)がフリーの子で、一気に身近になりました。
自分はDVDは初回版で買ったので、パオパオキャップも持ってます~