チェーンルブは、注油のしやすさで選ぼう


自転車にとって、チェーンまわりの清掃と注油は、何よりも大事。

たとえ、どんなに軽量なホイールを装着したって、チェーンまわりがドロドロなら、その抵抗たるや、ホイールの恩恵を全部吹き飛ばすぐらい多大な影響を及ぼすのがチェーン。

基本的には、汚れ(抵抗の増加)のないことが何よりも重要。

それさえ守れば、チェーンルブリカント(以下ルブ)はどれを使ったところで大差は無いし、過剰に付けると、それ自体が抵抗になる。

粘性の違うルブがいくつかもあるし、抵抗の少なさや、対候性などが違ってたりするので、用途に合わせて選ぶといいけど…まぁ、定番どころを付けとけばいいんじゃないかと。

入手性とコスパのよいのでいえば、フィニッシュラインとか、シマノとか、クレとか。

実は、メンテナンス好きとして意識してるのは、個々のルブの性能以上に、注油のしやすさだったりする。

チェーンの注油は、チェーン全体に塗るわけじゃなくて、リンク部分にピンポイントで注油しないといけない。
チェーンを動かしながら110回ほど同じ動作をしてリンクの一つ一つに注油するわけだから、それがやりやすいかどうかは、頻繁にメンテを行う上ではかなり重要。

シマノ PTFE LUBE

その視点で選んでみると、やっぱりシマノがいいのかと思う。
「シマノ PTFE LUBE」って製品。

この独特の先端形状は、リズミカルにチェーンの1コマ1コマへの注油を行うのに、これ以上なく適してる。
流石に自前でチェーンの製造もおこなってるだけあって、よく分かってる。

ここ数年でいろいろ使った中ではベストチョイス。

ちなみに、近所のショップにはなかなか入荷しない(すぐ売り切れてる?)し、Amazonでも入荷が不安定なので、自分はヨドバシカメラの通販で買ってたりします。
ヨドバシはけっこう自転車パーツの揃いがいいんです。

フィニッシュライン ウェット ルブリカント

フィニッシュラインの先端部分の作りは一般的で、可も無く不可も無くという感じ。

自分はMTB用に粘性の高いグリーンのルブを使ってるけど、粘性が高いと先端形状がどうであれ、チェーンにこすりつけるような感じで注油しないといけないので、この設計で特に問題は感じてない。

ただ、フィニッシュラインはキャップの形状が悪すぎ。

以前は他メーカーと同じ普通のキャップだったんですが、ある時期から誤飲防止ということで、ぎゅっと押し込んで回さないとキャップが開かない設計に変わりました。

それは別にいいんですが、そのせいで、きちんと閉まらないのか、ボトルを寝かせたり、逆さにしておくと、高い確率で中のルブが漏れてきます。
何度か工具箱の中、べっとりにされたコトがあるので、今はもう持ちあることはなく、自宅で必ず立てたまま保管してます。

クレ チェーンルブドライ

クレもCRCじゃなくて、最近リリースされてる「Made For Speed」シリーズの「チェーンルブドライ」は潤滑性能としても悪くないしコスパもいいから、これを常用するのはアリだと思う。

ただし、サラサラしたルブで、かつボトルのサイズが大きいせいで…注油の時にルブが出すぎます。
チェーンの下側をウェス等でカバーしてあげないと、あちこちに飛び散っちゃうのがマイナスポイント。
もちろん出過ぎたルブは拭き取らなきゃいけないし勿体ないというのもある。

このへんを改善してくれれば、割といい製品なのになぁ…と思う次第。

ベストバイはシマノ

個人的ベストバイは、やっぱりシマノ。

もちろん他にもいいルブはたくさんあるんだけど、入手性とか、コスパ、注油のしやすさとかを考えると、やっぱりシマノに落ち着く。

どんなに高性能、どんなに対候性の高いルブでも、チェーンが汚れたらクリーナーで清掃した上で再注油が必要になる。
そう考えると、高いルブをたまに注油するよりは、安いルブを頻繁に注油するという運用の方が、コスパ的にも、パフォーマンス的にも絶対にオススメ。

その意味ではAzあたりのルブも安いし先端形状も良さげだし、次はちょっと試してみようか。

とりあえず、当面はシマノをメインで運用することにしてます。

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