ちょいと前に、少年画報社のWebサイトで、2日間限定、マンガ読み放題キャンペーンを実施しておりました。
少年画報社で自転車漫画といえば「アオバ自転車店」です。
通算52巻…目をショボショボさせながら読破させてもらいました。
これ、ほんとに長く続いてますし、基本一話完結なんですが、これだけ幅のあるストーリを書き続けられる作者さんはホントに凄い。
そのぐらい自転車というものが幅と奥行きを兼ね備えているツールであることの証明とも言えます。
途中までは、自分もコミックスで揃えてたんですが、さすがにこれだけの巻数を揃えておくだけ我が家の本棚は余裕がありませんで、読むのをやめた後半は新鮮な内容で楽しませてもらいました。
wikiを見ると第1巻は1999年。
もう17年前です。
間違いなく今の日本の自転車文化の形成に大きな影響を与え続けてきた作品です。
漫画の影響って…バカにできないんですよね。
ロードバイクブーム
この数年で爆発的なロードバイクブームを引き起こしてるのが「弱虫ペダル」。
こちらも2008年からなので、もう8年で、アニメ化して一気にブレイクした感じ。
ブームになることの弊害はあるものの、新しく入ってきた人と、昔から楽しんでた人が、できる限り一緒に楽しめるような環境を作っていければ、ブームが終わった後でも楽しんで走る人が残ってくれるんじゃないかと期待してます。
ホントはクロスバイクあたりがオススメ(前回記事参照のこと)なんですが、この漫画を読んで始めた人なら、思いっきり走りたいというタイプの人が多いでしょうし、それはそれでいいのかと思います。
まぁ、ブームが去った後に、中古の良い出物が豊富に流通するんじゃ…と不純な動機もあったりするわけですが。
日本のスポーツ界は物凄く単純で、スポーツ漫画(特にスポ根)がブームになると、間違いなく数年後にそのスポーツで国際的な選手が登場して活躍します。
今世界で活躍してる某選手も、ずーっと以前に連載された「シャカリキ!」という自転車漫画のファンであったことが確認されてます。
数年後のサイクルロードレース界が楽しみだったりします。
偏った女性へのフォーカス
その一方で、自転車と女の子を組み合わせただけの安易な作品もちらほら見かけます。
これってどーなの…っていうのもいくつかありますが、逆に言えば、そうした作品が出てくること自体がジャンルとして人気を博しつつあるということですし、良い方に捉えておきましょう。
実際、基本をきっちり抑えた作品は長期連載してますし、見透かされたような作品はすぐに連載終了するでしょうし。
欧州の方では、広告やメディアで、過剰に女性にフォーカスをあてて物議をかもしている状況もあるようで、こーゆーことが日本でもおきると、もともと自転車文化が定着していない日本では、悪い方に流されかねないので、そーした悪い流れには気を付けたい。
男女比で言えば圧倒的に男性が多いからといって、女性を客寄せパンダのように扱えば、そりゃ嫌われます。
対等な立場で楽しめなけりゃ意味はないです。
自転車文化
日常の脚から、休日の趣味、ハードなスポーツまで、自転車は多様な楽しみを持ち合わせたツールです。
極端に偏ったりしないで、なるべく良いバランスで、自転車文化が普及、定着できるように、引き続き、いろいろと頑張っていきたいとこです。
春です。
いよいよ自転車シーズンも到来です。
…とはいえ、まだロードバイクのスピードで走るには寒いので、自分はもう少しMTBで山遊びしてますね。