ディレイラーハンガーを(むりやり)修正


やってしまいました…

立てかけていた自転車が、不意の風に煽られ右側に転倒。

うわっ…もしや…とリアディレイラーを確認してみると、予想通りエンド部品が曲がってインナーローに変速する時にリアディレイラーとスポークが微妙にスリスリと接触。

また、やってしましった(2回め…)

ディレーラーハンガーは緩衝装置

リアディレイラーは通常、フレームに直付けではなくて、アルミ製のディレーラーハンガーを介して取り付ける。
理由は、まさに今回のような話で、右側にバイクを転倒させた場合、リアディレイラーは高い確率で地面と衝突する。
その時に、リアディレイラーが直付けだと衝撃がそのままフレームにいってしまい破損する確率が高い。

クロモリだと直付けのフレームもあるんですが、硬度が高いアルミやカーボンのフレームと、これまた冷間鍛造で固く作られてるリアディレイラーの間では衝撃の行き場がないので。

なので、わざと柔らかいアルミ製のディレーラーハンガーを取り付けておいて、この部品が曲がることで衝撃を吸収する。

きちんと考えられた構造なんですが、いざやっちゃうと修正やらの対応が面倒。

手作業で修正

とはいえ、さすがに2回めということで、備えはしてありまして、ディレーラーハンガーの予備パーツはちゃんと用意してあります。
いちおう交換して、リアディレイラー調整すればオッケーではあります。

あと、微妙に曲がったくらいならエンド修正用の治具もあるので修正は可能。
ただし、使用頻度に対して、けっこう高いので自分は持ってません。

ショップに持ち込めば、さくっと修正してもらえそうですが、これだけのために片道40km持ってくのも面倒くさい。

というわけで今回は、ペンチで(雑に)修正してみました。

なお、アルミ部品は、修正を繰り返すと強度がガタ落ちする素材なので、良い子は真似しないように。
場合によっては、すでに変形が大きくて強度不足な場合もありますんで。

あくまで手元に予備パーツがあるのを前提に、ちょっとやんちゃしてみようかというだけの遊び半分。

そもそも、このディレーラーハンガー、純正品じゃなくて、ネットで形が似たのを発注して、ヤスリで削って形状をあわせた品。
純正品に戻す前に、いろいろ試してみようかと。

やり方は、もうコツとかなんとかなくて、真後ろから見てリアディレイラーの傾き具合を目で判断して、ホイールとリアディレイラーを外して、あとは下側からペンチであおってまっすぐ下に垂直になるようにするだけ。

すべて目分量の一発勝負…何度も曲げると、そのたびに強度落ちますから。

繰り返しますが普通は真似しないように。

フレームの取付部、ディレーラーハンガーのディレイラー取付面等は、必ずしも精度よく作られてるとも限らないので、ディレーラーハンガーを垂直にするというより、リアディレイラーが取り付けられた時に垂直になるようなイメージで。

センスとカンと、特に「運」が大事です。

えいやっ!

ふむ、今回は「運」よく、一発で決まりました。

まぁ、前回ディレーラーハンガーを曲げた時に、いろいろいじって素材の柔らかさ具合とかいろいろ掴んでたおかげもありますので、いちおう経験値が役立った感じ。

ついでに、インナーローの時にチェーンがフロントディレイラーの内側に軽く摺れてたので、バンド取り付け角を微調整して、チェーンがすっきり流れるように調整。

朝から、そこそこのメンテナンス作業になりました。

予備はあったほうがいいかも

繰り返しますが、普通はエンド修正治具を使ってやる作業で、本当ならショップに持ち込んでやってもらう作業です。
あくまで手元に予備パーツがあるので、ダメ元で試してみて、たまたまうまくいっただけ。

その意味では、ディレーラーハンガー自体は、予備を手元に持っておくのは悪くない。
フレーム毎に異なるので、ショップでもあまり在庫は持っておらず、発注しても時間がかかる。

特にショップがあまり近くにない場合はなおさら。
何かあってもすぐに交換できますし、場合によっては修正不可な破損をするケースもありますし。

自転車はメンテナンスフリーな乗り物でもないですが、構造自体はシンプルな部品が多いので、自分で手をかけてあげれば、少しづつ自転車そのもののコトが分かってくる。

分かってくれば、ある程度のコトは自分でしてあげたくなって、自転車自体への愛着も増してくる。
自分が買った自転車を1台も手放せない理由はそのへんにあったりします。

せっかくの機材スポーツですから、機材でも楽しんでいかないと。

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