まず下ハンドルを握ろう


お馴染みチャリダーの先週の放送。
自転車の走行抵抗の70%は空気抵抗とな。

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抵抗があるからスピードが出ない。
抵抗があるから余分な力が必要になる。
抵抗があるから疲れる。

これは絶対的事実。
これはプロでもビギナーでも一緒。
これは競技者でもファンライダーでも一緒。

これを低減するための機材が世の中には大量に出回ってる。
中でもディープリムとか確かに効果があるし、スキンスーツなんてのもかなり威力があるのだろう。

ただし、そんなモノを買わなくても(買えなくても)空気抵抗を減らす手段はある。

空気抵抗の少ないフォーム

答えはシンプル。
なるべく空気抵抗の少ないフォームで乗ればいい。

空気抵抗の基本は前方投影面積。
前から見た面積が小さければ小さいほど空気抵抗は減る。
つまり、状態を臥せったフォームで走れれば、風の抵抗を大幅に低減できると言うわけだ。

一般的な自転車乗りにとって下ハンドルを握って走れば大きな効果が期待できる。
スタートからゴールまで、ずーっと下ハンドルを握って走れれば、機材を替えるより、本質的に速くなれるのは間違いない。

空気抵抗が少ないからスピードも上がるし、長距離を走っても(脚は)疲れない。

その代わり背筋とか首とか別の場所に疲労がたまるので、そっちを鍛えないといけないわけだが、脚力以外の部分も満遍なく鍛えることで、ライドスキルが上がるのなら願ったりだ。

ハンドルの角度調整

前回投稿のハンドルの角度調整に絡むが、自分は赤いトコロを握りやすいようにハンドルの角度を調整してる。

2016-05-03 10.47.00b

自分のハンドル形状(アナトミック)だと、この部分がほぼ真っすぐなので、ここを握りやすいように調整すると握力的にも楽。
最近の小さなハンドル(アナトミックシャロー?)とかなら、もっと握りやすい形状になってるはず。

ただ、下ハンドルを握るフォームが上手く出来ないっていう方は、そもそも自分の身体と、この位置の調整が上手くいってない可能性がある。
人によって、腕の長さや、関節の可動域、筋力、サドルの着座位置など、パラメーターは無数にあるのだから、一人ひとり最適解は異なる。

肩から腕をおろして、肘の角度、手首の角度なんかを勘案してピシっとくる角度が人それぞれあるはずなので、そこを基準にして何度も調整してみるべき。

余分な力が抜けて、それでいてハンドルに体重があまりかからないポジションっていうのが、必ずあるはずだから。

最終的に買い換えるという選択になるにしても、自分に合ったハンドルポジションを探ってみないと、どのハンドルに替えればいいかが分からないし。

機材とスキルをバランス良く

自転車に乗っていて速くなりたい、遠くにいきたいという欲求は自然だし、それを実現させる手段も人それぞれでいい。

機材を優先してもいいし、スキルやトレーニングを優先してもいい。
高価な機材を手に入れることでモチベーションをアップさせるというのも、良い方法の一つと言われる。

ただし、良い機材を入れて得られる効果は、それが誰であっても効果があるということで、自ら成長したわけでもないし、スキルが向上したわけでもない。
やはり、自分自身のスキルや体力の向上も大事にしたい。

そのへんを、上手くバランスさせながら楽しむのが、自転車を楽しむコツとも言える。

自転車乗りにとって、空気抵抗は一生付き合っていかないといけないものである以上、それに対する機材もフォームも、コツコツ積み上げていきたい。


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