GEにてサポートライダーをやってたお仲間から、参加者のバイクのコンディションがイマイチよろしくない旨の話をよく聞きました。
あまりメンテナンスをしてない…もしくは全くしてない方が少なからずおられると。
実際、メカサポをやってても、ちょっとあやしいバイクは多々いらっしゃいました。
命に関わるモノなんですけどね~
下り坂40km/hで走ってる時にトラブルあったら、あとは運だけ。
結果は神のみぞ知る。
安全確保のメンテは覚えましょう
実際のところ、メンテナンスの目的は大きく分けると2つあって。
一つはバイクのパフォーマンスを最大限に引き出すため。
もう一つは、安全を確保するため。
少なくとも後者の安全確保のためのメンテは万人が覚えるべき。
それに限れば難しいことは何もない。
スポーツバイクは、他の自転車に比べてスピードが出るぶん、万が一事故が起きた場合の怪我の程度が深刻になりがちなので、なおさらです。
固定を確実に
まず、各部のボルトの固定が確実になされてるかどうか。
(ネジは固定でなく調整用のはずなので、このメンテではいじらない)
これはアーレンキー(六角レンチ)があれば簡単にメンテできますのできちんと確認すること。
軽くバイクを持ち上げて落とすみたいな動作をしてみて、可動部分でもないのに、カタカタしたり、ガタが出たりするトコはしっかり締め直します。
GEの時の実話として、ハンドルバーの固定が甘くて、ぐっと力をいれたら動いちゃった人もいたらしく。
あと、クリックレリーズの締めが甘かった人も。
いちおう脱落防止のツメはあるので、そう簡単には事故にはなりませんが、掌でぐいっとレバーを倒しこむぐらいの圧力で締めておくべき。
サイクルコンピューターのセンサーの固定が緩んでた方もいました。
あれが、走行中に動いてホイール(スポーク)に巻き込まれたら、一瞬でアウトです。
最悪のタイミングで、最も大事な部品が動いてしまうと、洒落にならない重大事故につながるので、ここは最低限覚えましょう。
これは、どんな機械でもいっしょです。
ワイヤー類の定期交換
ワイヤーの先がもうバラバラにほつれても気にせず載ってる方がいましたが、万が一走行中に切れた場合は重大事故になりかねない。
特にブレーキワイヤーは、シフトワイヤーより太いのを使っているとはいえ、これが下り坂で破断したら落車確定です。
走行距離や年数を基準にして定期的に交換しましょう。
シフトワイヤーも、予想しないタイミングで切れたら、慌てて落車する可能性もありますしブレーキワイヤーと一緒に交換するぐらいで良いかと思います。
そんなに難しくはないですが、自信がなければショップに持ち込みましょう。
最低限、この2つですかね。
事故に直結しそうなのは。
整備不良が事故になる
他にも、メンテなしで乗ってて、それが事故につながる可能性はたくさんあります。
リアの変速の調整が不十分で、上り坂で変速したら内側にチェーン落ちして、そのまま慌てて落車した方もいたり。
タイヤの空気圧が足りないと、パンクしやすくなるのはもちろんです。
ブレーキの左右のバランスが崩れてると、片効きになって制動力が大きく落ちますし、握力も使うので、どこかで急ブレーキをかけた時に、運が悪いと事故ります。
変速の調整がうまく決まってないと、カチャカチャいうのが気になって前方への注意が不十分になったりすることもあり得ます。
そのほか、メンテ不良による安全へのリスクは多々。
愛車なので、じっくり付き合ってあげましょう
自転車のような機材スポーツは、自分の身体と、自転車のコンディションの両方がベストでなければ、パフォーマンも出ませんし、楽しくないですし、そもそも危険です。
どんな趣味であっても一緒ですが、その趣味にどれだけの時間をつぎ込んでるかは、どれだけ楽しんでるかの指標の一つです。
乗るのも楽しみですが、メンテしてあげるのも楽しみです。
その意味では、最低限のメンテナンスに費やす時間は、せいぜい自転車全体に使う時間の5%以下というところ。
空気は入ってるか。
どっか緩んでないか。
ワイヤーは大丈夫か。
このぐらいのことなら、あっというまにチェックできますし、それ以外の不具合は乗ってれば気づく類のものですので、その時に改めて調整すれば良い。
自分で調整できなければ、ショップへ持ち込んで。
命を預ける愛車なんですから、ほんのちょっとの時間でいいので、チェックしてあげてください。
この投稿を一番に拝見するべきですね! GE男鹿半島なまはげライドも、いろんな方が参加されるんですね。街中の整備不良・ママチャリレベルで、スピードの出るロードバイクを乗り回されたら恐ろしいです。
ほんとは、みなさんにきちっとして欲しいとこですが、逆に、世の中に一定数の安全最優先じゃないって方々がいるっていうのは覚えておくと、自衛という意味では大事かも。
冬場とか乗れない時期には、多少なりと自分の自転車いじってみてほしいですね。