機械式ディスクブレーキのメンテナンス

中古調達のMERIDA CROSSWAY 200-MD
今回のメンテナンスはフロントブレーキ。

テクトロの機械式ディスクブレーキが付いてました。

正直、機械式ディスクって原理的に、制動力もメンテナンス性も油圧式ディスクに劣ります。

これがロードバイクともなると油圧に対応したSTIレバーに交換して…なんて面倒な話になるんですが、MTBやクロスバイクだとレバー、キャリパー、ホース類を取り換えるだけなので、ロードバイクほどの出費にはなりません。

とはいえ、グリスアップの時にも書きましたが、コンポを1×8のESSAに交換する方針ということで、いまブレーキの油圧化をすると将来不要になるフロント3sシフターを別途買うことになるので、油圧化はいまは見送りです。

タッチのざらつきを改善

ただし、フロントブレーキに関して、ブレーキング時にレバーを引いた指にざらつきを感じました。

おそらく、ブレーキローターのさびが原因なのかと思い、パッドに触れる部分を清掃、軽く磨いたりもしましたが、微小な凹凸は残っているのか改善はせず。

ブレーキ消耗品は交換へ

パッドもローターも消耗品であることは間違いないので、ここはあまり粘らずに交換することにします。

テクトロの純正パッドもあることはありますが、SHIMANOのパッドと互換があるようでしたので、入手性のよいSHIMANO B05Sを発注。

パッドをSHIMANOにするので、ローターもSHIMANOです。
6本締め、φ160、レジン専用のSM-RT56-Sも一緒に注文。

このへんは6角レンチがあれば簡単に交換作業ができます…思ってたらローターの締め付けはトルクスレンチが必要でしたね。
正直、トルクスは特定部品しか使わないので、セットじゃなく必要なサイズだけそろえとくのでもよいかも。

パッドの調整はやや難儀

構造的に、ブレーキレバー握ってディスク挟んだ状態で、キャリパー固定すれば細かい位置合わせは不要の油圧式ディスクと違って機械式はやや難儀です。

ワイヤー側で調整できるのは外側のパッドの動きのみ。
内側のパッドはダイヤルを回しての別調整が必要。
そしてパッド全体の位置は、ブレーキキャリパーの固定位置で決まる…とパラメーターが3つもあるので、やはり初めてやってみると難航します。

原理的には、まず内側のパッドをローターに密着させて、その状態でブレーキレバーを程よく引いたときに外側のパッドがローターを挟むようにワイヤーの張りを調整し。
最後に内側のパッドを僅かにローターから離す…でいいはずですが。

まぁ、ほんとに細かい調整なので原理通りという感じにはならずに、何度も調整して、ようやく妥協点を見つける感じです。
そもそも、どう調整しても片効き状態になるはずで、パッドの摩耗によっても何度も再調整が必要になるので、ここは「妥協」点を素早く自分で掴めるように経験値が必要になりそうです。

ブレーキは大事

あらためて言うことでもないですが、ブレーキのメンテナンスは非常に重要です。
特に、30km/h程度は頑張らなくてもだせるスポーツサイクルにおいては、自分の身と、他社の安全を確保するための最重要項目と言っていい。

機械式ディスクブレーキも街乗りで使う程度ならば十分な制動性能はありますが、微妙な調整がわりと頻繁に必要となる点は要注意です。
効かないブレーキは飾り以下の駄物ですので、機械式にしろ、油圧式にしろコマめに状態確認しておきましょう。

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