今の自転車ブームはロードバイクブーム。
かなり限定的な車種に偏ってて、それが10年以上続いてるのはちょっと特殊。
長いコト自転車を趣味にしてる人からみたら、ロードバイクって、もとはロードレーサーという呼称が昔は一般的で、なにしろレーサーですから、あまり一般の人が乗る物でもないっていうのが通常でした。
10年以上前の自転車雑誌とか見ると、ほとんどMTBで、ロードレーサーなんかほんのちょっとしか載ってない。
早く遠くに移動するために特化した自転車。
主に競技向け。
そのために余計なパーツはそぎ落とし、極力余計な装備はなしで。
ウェアもタイトフィット系の専用ジャージで、かなり窮屈な前傾ポジションを維持しないといけない。
練習あんしでいきなり乗っても、快適であるとはお世辞にも言えない。
まぁ、その目的に集中してる感…が受けてる要因の一つでしょうが、それゆえに目的外の用途で使うのには非常に使いづらい。
荷物の積載にも困るし(ダボが無いのでキャリアが付かない)、タイヤが高圧なので快適性にも乏しく、空気が抜けるのが早いので出かけるたびに空気を入れなおさないといけない。
なにより何十万もするカーボンフレームにカーボンホイール、高級コンポは、ちょっと離れるだけでも盗難にあうんじゃないかと気が気じゃないし、ちょっとラフに扱うと破損のリスクがつきまとう。
ちょっと近所に…とか、3日以上かけての長旅…というような用途だと、かなり工夫した運用が必要。
もう一台いかが
やっぱり、もう一台あると、趣味としての幅が広がる。
もちろん、そんな高級なのは必要なくて、もっとラフに乗れる、今ならアルミのクロスバイクなんかが好適。
自分も22年前に買ったリジッドのクロモリMTBをメンテ乗り続けてるが、まさにそんな用途にぴったり。
キャリア&専用バッグを常時装備してるので買い物荷物にも困らないし、パニアバックを装備すれば、かなりの長旅にも余裕で対応できる。
そんなに高価なものでもないので、ロードバイクほど盗難に気を使わなくていいし、金属フレームならラフな使用にも余裕で対応できる。
気を使わないで、どこにでも出かけられるっていう自由感は、自転車という趣味にとっても、けっこう大事。
目的のためにギリギリまで削って研ぎ澄ました1台と、何時でも何処でも如何様にも使える1台の両方があることで、自転車の本当の楽しみ方が見えてくるんじゃないかと思う。
ちなみに唯一の難点は保管場所。
これをクリアできる方は性格の違うバイクの2台持ちを強くお勧めしてる。
ぜひ。