普段の衣類の好みとは別に、自転車乗りはもっと派手なウェアでライドするべきだと考えます。
自分の今年ジャージも、かなり派手な色合い。
もちろん理由があります。
黒はカッコイイけど、視認性は悪い
最近は黒のバイク、黒のウェアを見る機会が非常に増えていて。
黒っぽい色使いは、よりレーシーな雰囲気を演出できます。
そして、色の錯覚において黒は収縮色の極みです。
より細く見えるというのは、体型を気にする中高年ライダーの方々にも、いろいろ都合が良い。
ところが、黒っぽいジャージは見えずらく、車のドライバーからの視認性が最も悪い色。
薄暗くなってからはなおさら。
事故防止の観点からは、もっと目立つ色のウェアをまとうことが好ましい。
バイクだって黒々とした色合いよりは、銀ピカの方が望ましいけど、これは簡単に変えるわけにはいかないので、せめてウェアだけでも視認性を上げる工夫はしておくべき。
色の錯覚
人間の目は、同じサイズのモノでも色によって膨らんで見えたり、縮んで見えたり錯覚を起こします。
大雑把に言うと、明るくて、暖色系の色は膨らんで見えますし、逆に、暗くて、寒色系の色は縮んで見える。
その意味では、一番視認性に優れるのは白なんでしょうが、背景によっては紛れてしまい視認性の意味ではイマイチ。
その意味では、自然界にあまり存在せず、かつ明るい色合いというコトで「蛍光イエロー」あたりが、最も視認性を向上させるという調査結果もあるようです。
トレックは、そのあたりをアピールする活動を積極的に進めていて、デイライト、ウェア、ヘルメットに関しても、そうした製品をラインナップ。
自転車界をリードするメーカーとしては、とても良いコトです。
ここまで黄色一色じゃなくても、いろいろと明るくて賑やかなカラーリングのウェアが適してるのは間違いない。
可動部分の色を明るくする
止まって見えるモノよりも、動いて見える部分の色を明るくするのも視認性がアップします。
自転車で言えば、やはり動くのは足。
ゆえにシューズを明るめのカラーにしたり、ソックス、タイツの色を工夫することで視認性をあげられそう。
ビブショーツ自体を黄色にするっていうのはちょっと難しいですが、明るい色のタイツを着用するのなら簡単です。
太ももから下の部分は、自転車に乗っていて一番動く部分ですし。
その意味では、黄色のレッグカバーとかあれば、自転車乗りの安全性には貢献しそうですが、まだ見たコトないですね…
事故は最大限自衛したい
去年、今年と知り合いの自転車乗りが車に接触事故を起こされて大きな怪我を負うケースもあったりと、事故にはちょっと神経質になってます。
デイライト、リアマーカーに加えて、明るい色のウェアを選ぶことで、事故をギリギリの線で回避できたり、怪我を最小限に抑えられるなら、そうした選択は大いにありだと思ってます。
ファッションに関わるコトなので、好みや流行りがあるのは仕方ないですが、「派手なウェア」=「安全性の向上」という認識は、少しづつ広めていきたいです。