チェーンラインの謎…なんとか解明


先日、MTBのBBを交換をした時に、取り付け後にフロントディレイラーの変速位置が合わずに、ケーブル張り直して再調整。
若干、外側に動けるように調整しました。

このへんのコトを調べてたら、チェーンライン云々に関しての情報がネットから溢れてきたので、そーいえばそんな話題を誰かから聞いたような…どれどれ。

チェーンライン

自転車のチェーンは、本来であればフロントのチェーンホイールと、リアのスプロケットの間で、真っ直ぐ(フレームに対して完全に平行)であるのが望ましい。

とはいえ、外装変速の自転車は、変速すればチェーンは必ず斜めになるので、それほど厳密な話で無くて、あくまで目安の話。

フレームの中心線から、ギアの中心線までの距離をフロントとリアで計測して、なるべく合わせてあげるようにパーツを選定したりします。

そのへんの話は、こちらのページが詳しいです。

今回はBBを交換したことで、フロントのチェーンラインが外側にずれたようです。

実測…フロント変じゃない?

実測してみたところ、フロントのチェーンラインは48mm、リアは45mmでした。
実際、フロント、リア共に真ん中に変速した状態で見ると、チェーンは斜めになってます。

DSC00880

おそらく、BB交換前は前後ともに45mmだったのかも。

あれ?

通常のMTBのチェーンラインは47.5mmか50mmと規定されていて、変更後の48mmはそれにほぼ準じるんですが、変更前の45mmがそれからは外れます。
リアはともかく、フロントはこの範囲にないと変速機の動作に影響が出る可能性があるので。

そもそも、同じシェル幅のBBで交換したならチェーンラインが変わるはずも無い。
で、改めて取り外したBBを眺めてみると、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

えーっと、この73って数字は何だ?
自分のMTBのシェル幅は68mmだけど…ん?

ということは…あぁ!

わかりました。

今までシェル幅68mmのフレームに、シェル幅73mm用のBBが装着されてたんですね。

BB_shell_68_73

オクタリンクなので、赤い斜線部分のとこまでクランクが嵌まります。
同じチェーンラインにするためには73mmのBBの突き出し長さ(水色の太矢印)は、68mm用のBBに比べて2.5mm短く設計されるはず。

これを68mmのフレームに装着すると、チェーンラインを2.5mm短く出来るので45mmになる。
そうすることで、リアとフロントのチェーンラインが一致するので変速性能の向上が期待できる…と。

なんつーややこしいコトを…

ホローテックⅡ? オクタリンク?

まぁ、原因が分かれば特に問題無く、それはそれ。
実際、フロントのチェーンラインは、リアより外側にオフセットされるのが通常とのこと。

問題は、異音解消の手段の一つとして考えてたクランク交換への影響です。

既にDeoreのクランクはホローテックⅡ化されてるので、仮にこれに交換するとチェーンラインは50mm。
リアの45mmと5mm差になるのが気になるところ。

あるいはオクタリンク仕様が残されてるALIVIOに交換するとか。
こっちなら現状の48mmが維持されるでしょうし。

標準的なセッティングってどうなんでしょ?
ん~こっそり自転車屋さんにスケール持ってって実測しまくってみますか…

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“チェーンラインの謎…なんとか解明” への2件のフィードバック

  1. かなり時間が経過しているので検証は無理かもしれませんが・・・
    MTBのフレームのBBシェル幅は68mmで写真の73mmのBBが新車から装着されていたのでしょうか?それでは左側のクランクが約5mm外側に出っ張って取り付いていたのでしょうか?

    • こたろうさん
      コメントありがとうございます。

      たぶん、そーゆーことだったんじゃないかと思います。
      おっしゃる通り、もう検証することはできませんが。

      フラットペダルのまま使ってましたので5mm左にオフセットしてても、気が付かなかったんだと思います。
      20年前のMTBブームの時に買ったものですし、けっこういい加減に組まれてしまった1台だったのかも。

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