ACERAディスクブレーキキャリパー交換


さて、鳴きが激しくなったMTBのディスクブレーキ。
パッド交換で改善したかと思いましたが、すぐに再発。
どうやら別に原因がありそう。

今回はキャリパー交換です

でもって、ちょっと心当たりがあったので、ブレーキキャリパーの交換やってみました。
前輪外して運搬してた時に、固定が外れて落下…キャリパーがかなり衝撃受けてたコトがありまして。

今回はアップグレードではなくて、トラブルリカバリーなので、キャリパーは最廉価品のBR-M3050。
ACERAグレードです。

M4050とか、T615とかも選択肢にはありましたが、値段も形状もそんなに変わりなさそうだったので、色合いが今までと同じモデルを選びました。
ホース(SM-BH59)も、パッド(B01S)も同じです。

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ちなみに、取り付けてみて気づいたんですが、オイル充填やエア抜きの時に使うブリードスクリューが真上を向いてるため、キャリパー本体の固定ボルトと、アーレンキーが干渉します。

なので、エア抜き時に必ずキャリパーの固定ボルトを外さないといけないという微妙な設計です。
別に外して再調整すればいいだけなんで、問題は無いですが、取り付けたままエア抜きできないのも…ねぇ。

ホースの取り外し

作業はSHIMANOのディーラーズマニュアルを参考に。
そんなに難しコトは無いですので、事前によく手順を確認してから作業に進みます。

まずはホース外しから。

もちろん先にオイル抜かないといけないので、ブレーキレバーのブリードスクリューを外して、じょうごを取り付け。
キャリパーのブリードニップルにホースをつないで、ブリードニップルを緩めます。
あとは適当にブレーキレバー握ったりすればオイルは抜けます。

ホースのコネクティングボルトを緩めれば、ブレーキ側もキャリパー側も、簡単にホースは外れます。

ホースの作成

次に新しいホースを作ります。

前のホースと同じ長さに切断して、ホースにオリーブという部品を通してから、先端にコネクターインサートという部品を差し込みます。

作業説明書を見ると、コネクターインサートは万力(バイス)で固定してハンマーで叩き込むような説明。
オリーブの位置もmm単位で指定されてるので、この工程でオリーブも固定されるかと思ってたんですが、そんな事はなく、ゆるゆるに動きます。

オリーブという部品は、後でコネクティングボルトを回して押し込んでいく時に、潰れて広がって、それでオイルを密閉させる仕組みのよう。

ということは、ブレーキレバーやキャリパーに差し込む段階で、その位置にありさえすれば問題は無い。
というわけで、ペンチでがしっとかしめて、指定の位置から動かないようにして作業を続行。
正しい方法かどうかは分かりませんが、とりあえず問題は出てないので結果オッケーで。

ちなみに両端のオリーブの内側にはコネクティングボルト2個と、ブレーキレバー側のカバーを先に通しておかないといけないのでお忘れなく。

オリーブとコネクティングボルトにはグリースも塗っときます。

で、後はホースを奥まで差し込んで後に、コネクティングボルトを締めこみ。

ただし、最後までぎゅうぎゅうに締めるとオリーブが潰れきって破損するでしょうから、指定トルク5~7Nmほどで締め付けます。
実はトルクレンチ持ってないので、このへんリアのコネクティングボルトを見ながら目分量で絞めてます。
やっぱトルクレンチそろそろ買わないとダメですね。

オイル再充填

オイルの充填は、まずブレーキレバーに取り付けたじょうごにオイルを注いで、ブリードスクリューを緩めた状態で下から注射器を使ってオイルを注入していきます。
ホース内の空気がじょうごの方にブクブクあがってくるはずなので、それが無くなるまで注入。

一旦ブリードスクリューを閉じて、ブリードニップルに取り付けたホースの下に、ビニール袋などオイル受けになるものを取り付けます。
あとは、ブリードスクリューを緩めると、気泡がオイルと一緒にホースの先方向に排出されます。

それが落ち着いたら、ブリードスクリューを締めて、ブレーキレバーを握り(いくらか固くなってるはず)一瞬だけスクリューを開けて締める。
この時に、気泡がホースの方に抜けてくるはずなので、気泡が出てこなくなるまで繰り返す。
気泡がなくなっていけば、ブレーキレバーはどんどん固くなってくはず。

気泡が出てこなくなれば、ブレーキレバーのじょうごを取り外し、ブリードスクリューを締めればオイルの再充填も完了。

もし、後でエアが混入してる気配(使用中にブレーキがスカスカになる)があったら、再度エア抜きを繰り返します。

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結果→NGでした

というわけで、ブレーキキャリパー(パッドも含めて)交換は無事完了したんですが、残念ながら音鳴りは改善いたしませんでした。

残念。

まぁ、成果はなかったんですが、問題の切り分けにはなったので良しとします。
オイルディスクの扱いとか、いろいろ勉強しときたかったのも確かですし。

音鳴りに関しては、ブレーキローターとパッドの微妙な関係を改善してあげないといけないみたいです。

ブレーキローターの徹底洗浄。
場合によってはローター交換。
パッドのあたり出し…パッドの端をやすってRとりしてあげるとなじみやすくなるとか。

まぁ、いい教材が手元にあると思って、いろいろ試してみます。
自転車のメンテって、SHIMANOが図面や手順書をちゃんと公開してくれてるおかげで、工具さえあれば素人でも何とかなるレベルのものですので。

あとは経験値貯めてくだけです。

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